シコシコBlog

ぼくのせいちょうきろく

赤井直樹という男がいかにくそかを説明させてほしい

だいたい東京に来たときは夜に一生級長(事実)と俳優北岡(仮名)とバイセン(仮名)とでどっかで飲んでから帰るんだけどだいたい飲んだ後ロクな結果にならないことが多い。

原付で行ったときはバイセン(仮名)の家で飲んでいて記憶を無くしている合間に眉毛を全部剃られたり、二日酔いで予定していた帰宅時間に大幅遅れて帰る羽目になり雨の中焦って路肩走行をしていたら交通事故に遭ったり、ストリップつかまされたり、帰りの飛行機に乗り遅れたりするのだ。

 

 

夜9時に新宿で待ち合わせしてその時間に待ち合わせ場所に行くと貫禄のあるクサそうな顔が見えた。

ストリップでもらった写真を俺のだけをちぎるなんていうセコイことをしやがった(以前あれだけ破らないという約束をしたにも関わらず、その約束の次の日に飲み屋で俺がトイレに行っている間に俺の写真を自分が映っている部分だけこっそりちぎりやがったのである)のでもう一回現像させた写真と貸していた1万円を持ってこいと言ったのだが、どっちも持ってこないどころか試合帰りだったから飲み会に行っていてそこで全部お金を使ってしまったのでお金がないというワケのわからん事を言いだしたのである。

「試合の後に飲み会があるなんて思っていなかった」なんて見え透いた嘘をついていたので余計に腹が立ったんだけど(普通あると思うだろ)こっちもお金を余計に使わないために事前に夜ご飯を食べていたのでまあいいかとは思ったんだけど。

というより何回も東京に来たら夜ご飯もだんだん特別なものから最終的には松屋に落ち着くんだね。

 

 

しばらく待っていると俳優北岡(仮名)が来たのでバイトしているバイセン(仮名)が合流しやすいところで店を探しているとバイセン(仮名)も来たので適当なところで店に入った。

今回は4人で集まってもあんまり飲まないバイセン(仮名)が珍しく飲むので理由を聞くと彼女とうまくいっていないとのことだった。

ここで聞いてもいないのに一生級長(ゴミ)が童貞を卒業したことを自慢してきたのだが、相手が好きだった女の子について相談をしてくれた相手と聞いて「これは聞かなくていいや」と思ったので何を話していたのか全く覚えていない。

心変わりが早過ぎるし好きになるとしてもそういう相談相手だった女の子は一番好きになっちゃいけない相手でしょ。

やっぱりごみくずなのだ。

 

 

途中露出の多い服を着たタバコの宣伝ガールが僕たちの席のところに来たのだが、それを見た一生級長(カス)は

 

 

 

「おねぇさん最高なボディーしてるねぇ~~~!!」

 

 

 

と叫びだした。

「どこが?」ってお姉さんに聞き返されると「ほら、胸とか」なんて言い出すので僕とバイセン(仮名)は耐えきれなくなって一生級長(カス)を黙らせた。

会社の上司で一番めんどくさいタイプになるに違いない。痴漢して捕まってほしい。

 

 

飲んでいる途中一生級長(事実)が呼んだ関(本名)が来た。高校の時ほとんど関わりはなかったが、やばいやつと言う噂は聞いていたのでほとんど初めて喋ったのだけど全然気にせず飲むことができた。

お酒もそこそこに夜行バスの時間が迫ってきたので、自分の分のお金をバイセン(仮名)に預けてさっそうと去ろうとすると、一生級長(使命)が俺を制止しだしたのである。

焼酎2杯イッキ飲みしたら出してやると言うのですぐに飲み干して出て行こうとすると残りの4人も出ていく準備を始めた。

バイセン(仮名)がバスターミナルまでの道を知っているというので案内してもらったのだが、行く途中で関(本名)が基地外こじらせて道路で暴れ始めたりバイセン(仮名)が途中で露天商に寄り道したりしているうちにバスの時間が来てしまった。

バスターミナルに着いたときはもうもぬけのから(こういう時に使う?)だった。

どこ泊まればいいんや・・・と途方に暮れていたら、まさかである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一生級長(運命)が新宿駅に向かって猛ダッシュで消えて行ったのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いや人の夜行バス乗り遅らせておきながらなんていう奴だ、とりあえずなんとか呼び戻したら「明日1限あるから帰らせて」なんて言い出したのである。

 

いやこっちは「神戸で」1限だっつーの

 

そもそもロクに話を聞きすらしない授業に真面目に出席する奴の気が知れん。インチキなやつがすることや。

 

とりあえず関(本名)が宿を提供してくれることになったので夜行バスを乗り遅らせたからには全員ついてこさせた。

近くのローソンで酒をたっぷり買い込んで俺の記憶では一生級長(ボケ)は一銭も出さなかった関(本名)の家にお邪魔することになった。ロフトの部屋で引っ越してきたばっからしく段ボールが山積みになっていた。大学にはほとんど行っていないらしく、ボイストレーニングに励んでいるらしい(何のためかは忘れた)。

とりあえずあちこちにある段ボールをひっくり返してスペースを作り、酒盛りを始めた。

時間が進んでいくごとに酒のペースも進んでいき、自分もいい気分になったところでテーブルの上にあったブラックニッカのポケット瓶をイッキ飲みした。

「さすがにこの度数でこの量をイッキ飲みはまずくないか?」とは思ったのだが、まぁいいやと思いどんちゃん騒ぎを続けたのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・ん?ここはどこだ?

俺は今ふかふかのベットの上で寝ているけど関(本名)の家にはこんなやわらかいベッドなんかなかったぞ?

しかもなんかやけに静かだな。

ここが天国っていうところなのかな?

あ、女の人が来た。マリア様なのかな?

ん?なんか言ってるぞ?

 

「あ、起きた。大丈夫?」

 

そのマスクをつけたマリア様を見て俺は一瞬で事情を理解した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

病院に運ばれた・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

の次に思うことはお決まりである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

母親に絶対連絡行ったなコレ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これで救急車にお世話になるのは2度目である。その際必ず親に連絡がいくということを僕は知っていたので一応念のために看護婦さんに聞いてみた。

 

 

 

「あの~・・親には連絡行きましたか・・・?」

「うん、したよ」

 

 

終わった ちーん

どうせなら知らないうちに記憶を無くしたまんま一生起きなければよかったと後悔しているときに奥のほうでクサそうな声が聞こえた。

 

「おぅ、起きたか」

 

諸悪の根源、一生級長(宿命)、本名

 

 

  ( ) ( ) ( ) ( )

 

 

である。

話を聞くと白目をむいて動かなくなったので救急車を呼んだらしい。

どうやら酒盛りしている隣で不審に思った住人が警察に連絡したらしく、パトカーと救急車総動員だったようだ。

消防車がそろえば全部だったのにね。酔っている間に火つけたらよかった。

玄関を開けるや否や、床一面に粉々になったインスタント麺のかけら、吐しゃ物、そしてシャワールームの水、世の中の汚いものがすべて集まった泥の中で全裸で気絶してうつぶせになっている人がいたらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その光景を見た救急隊員が冷静に一言。

 

「これはヤバいですねぇ」

 

 

 

と赤井直樹(本名)が教えてくれた。

 

「あなた、ここに全裸できたのよ」

と看護婦さんも教えてくれた。

着せる服はあったのだが服を着たままシャワーを浴びていてびちょびちょだったので着せることができなかったらしい。

さすがに「それも親に言いましたか?」とは聞けなかった。もしそうだと言われても余計気が沈むだけだからである。

適当に治療を受けると、「もう出て行ってください」と言われたのでふらふらになりながら病院を出たのである。出るとすぐに吐いた。

さすがに電車まで行く体力は無いのでタクシーで関(本名)のところに戻ることにした。

アルコールが回って頭が全然働かないのだが、目的地に着いて精算するとき、赤井が運転手に差し出したものだけははっきり認識した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おれのクレジットカードやんけ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とはいえ身体が死にかけの状態なのですぐに関(本名)の家に入り(ここでもう一回吐いた)寝た。

 

 

数時間後。

起きると赤井直樹(本名)と俳優北岡(仮名)の姿が見えない。

1限に行ったらしい。掃除も後片付けも一切せずに。

そこらへんはきっちりしているのである。たいしてまじめに授業受けているわけでもないくせに。その時だけ楽しめたらよくてそのあとのことは自分のことで頭がいっぱいでどうでもいいやつらなのである。はっきり言ってクソ。お湯もかさへんし。

病院から帰ってきたときには気が付かなかったが関(本名)の後輩も来ていて、来た時のこの凄惨な状況を見て帰りたくなったらしい。

すでに起きていた関(本名)は頭を抱えていた。

あぁ~~どうやって掃除したらいいんや~~~

と言いながら彼女に電話して慰められていた。

 

とりあえず関(本名)と掃除するためにコンビニに行って掃除用具を購入し、床一面に散らばったゲロとインスタント麺のかけらを掃除することにした。

どんだけ掃除してもカーペットだけはもう使い物にならなかったので捨てることにし、もしカーペットを買い替えたりダスキンを呼んだりだとかでお金がかかった場合は負担すると言ってバイセン(仮名)と一緒に関(本名)の家を後にしたのであった。

結局また新幹線で帰ることになり、その日は5限から出席することになったのであった。

意外と急性アル中というのはすぐ回復するもんで5限のときにはだいぶマシになっていた。

とはいえトイレで自分がおむつをはいていることに気づいたときにはまた気分が暗くなるのである。

 

 

~後日談~

もちろんそういうことがあったからには実家に帰るわけにはいかない。しばらく下宿先で時間が解決してくれるまで籠城することにしたのである。

しかしある日下宿先に帰ると自分の玄関付近が異常に暗いのである。

そう、電気が止められていたのである

 

仕方ないから家に帰って母親のもとへ。

あきれ顔で

 

「私の名前をアドレス帳から消すか名前を変えなさい」

 

と言われた。

なので今アドレス帳の母親の名前は金本知憲(アニキ)である。

ちなみに関(本名)は今アリとシェアハウスをするようになったらしい。

 

 

P.S

飲みに行くときにお金は持ってこないしそのたびにお金は人に払わせといて一向に返す気配はないし、勝手に人のクレジットカードを使うし、親友と言っていた恋愛の相談相手と付き合いだすし、人のものは傷つけておいて自分のものは守ったり、人に悪ノリはさせておいて自分は何もしないし、人の夜行バスは乗り遅らせておいて一人だけ家に帰ろうとするなんてどう考えても赤井直樹(本名)はおかしいと思う。お湯かさへんやつは知らん。

東京はここまで人をしょうもない人間に変えるのか?

赤井直樹(本名)はもともとしょうもないやつだけどここまでスジを通さない人間ではなかった。

ひよこを二人で押し付けあっていたときのあいつはもういないのだ。

今回思ったことは一つ。

 

 

 

 

 

東京はゴミ!!!!!!!

 

 

 

 

 

そして

 

 

 

 

赤井直樹(本名)はもっとゴミ!!!!!!!

 

 

※この話は全て実話であり、第三者からの目で見ても嘘、偽り、誇張などは全くございません。