シコシコBlog

ぼくのせいちょうきろく

過去のバイト先の清算をしてきた

お久しぶりです。しばらく更新していませんでしたが、元気にやっています。

もし見ている人がいて何らかの反応をしてくれたら、何にもないです。

 

この度、帰化の申請をすることになって、今まで働いた勤務先から源泉徴収書を過去年度分全部持ってこないといけなくなった。

書類を集めることが一番苦手なおれはこれを聞いて一気にやる気をなくし、後回しにすること1年半、とうとう兄からの大激怒を食らってしまったので、重い腰をあげることにした。

 

 

 

いよいよ集め始めようとしたところ、おれは自分の思っている以上にいろんなところで働いていたらしく、

 

・塾講師

・個別指導塾講師

・コンビニ(今ホットなあのセブンなコンビニ)

・UberEats

・工事現場

・事務

・新聞配達

プログラマー

 

と、考えただけでも頭が痛くなるくらい、いろんなところから書類を集めないといけないことが判明した。

このうち今やっているのはプログラマーの仕事だけなので、その他のところは辞めた職場にわざわざ出向かなければいけないのだ(UberEats、事務、工事現場に関してはド短期だったので、特に必要なしと勝手に判断)。

そもそもなぜこんなに気が進まなかったのかと言うと、塾講師、個別指導塾、コンビニ、全て自然消滅しかけていたところだったからである。コンビニに至ってはシフトに入らなさ過ぎて用無し認定されてつい最近辞めさせられたところである。

唯一ちゃんと辞めた(と思い込んでいる)新聞配達も、

「金と労働量に見合わないのでやめます」

と言って途中でブッチした。

思わぬところでそのツケが回ってきということだ。

 

うだうだ言ってても始まらないので、この際、源泉徴収票を貰うついでに全部きれいに辞めてやろうということにした。

とりあえず、塾講師をやっていったところに行った。

ここは時給2000円でかなりラクな仕事だったが、途中で完全にやる気が無くなって、生徒にわざと全然違うことを教えたり、頭を叩いたら喜ぶ生徒をむちゃくちゃシバいたり、うとうとしていたら「よし、少しだけ寝ろ」と言って授業終了5分前に起こしたりなど、職務怠慢もええところだったので、次第にイヤになっていかなくなった。

いくら時給が高くても、仕事したフリをするのはなんか違うと思った。

 

久しぶりに行くと、ほとんど生徒がいなかった。

あれ?今中学高校って試験期間じゃない?と、ふと廊下を見ると、

「○○市議会委員立候補!!○○先生!!」

と、塾長の選挙ポスターが貼ってあった。

間違えて選挙事務所に来たのかな、と思っていると、奥から見慣れた顔の先生が現れた。

数分か立ち話をしていると、

・塾長が選挙に立候補した

・ここの設備全部選挙事務所に持って行ってるせいで仕事がしにくい

・講師が今月で4人やめる

・塾長が選挙地区近くに塾を建ててそこを中心に今後やっていくつもり

という事がわかった。

「ホンマ、いつでも戻ってきてや」

と言われた。

もうここに来ることは無いな、と思った。

実は僕の自然消滅勘ってある程度当たっているんではないか、とも思った。

ちなみに源泉徴収票はもらえなかった(後日発送)。 

 

 

次に向かったのは新聞配達。

今でも留年した原因は新聞配達とスプラトゥーンだと思っている。

新聞配達のシフトを知っているか?

月3休みだぞ?

誰がすんねんこんな仕事。

それを僕はしてました。

久しぶりに事務所に入ったら、3時出勤なのに7時に起きて行ったときに僕を注意した事務員の人がいた。

 

「あっ....」

「あ.....」

「これ...源泉徴収....」

「あ...ありがとうございます...」

「お......」

「はい.....」

「うん.....」

「久しぶりですね....」

「せやね....」

「(お辞儀)」

「(お辞儀)」

「(お辞儀)→(二度見)」

「(凝視)」

「(二度見)」

で、営業所を後にした。源泉徴収票は手に入った。ここはもうすでに辞めている。

 

 

次は、個別指導塾の所に行った。「第一志望は、ゆずれない(受験校とは言ってない)」でおなじみの所である。

そういえば去年担当していた浪人生がセンター試験終わっていたなとおもい、結果を個別指導センターに聞いた。

正直ものすごく楽しみだった。

夏になっても全然成績が伸びてないのに、「僕これからは自分でできます。だから後期の個別指導はいりません」と言ったので、

「コレは泳がせてどうなるか見てみたら面白い」

と、「お前ならいける!!」とGoサインを出した子だ。その際、あろうことか、その浪人生はおもむろに自分のバッグからノートを取り出し、僕にこう言った。

 

「これから勉強した方がいいところ、僕に全部教えて下さい!!」

 

このガキャぁ情報の対価には金がいると言う事を知らんのか?その厚すぎる面の皮でランドセルでもつくれるんじゃあないのか?

全然でないところを教えてあげた。

「DNAの範囲は化学では頻出やから絶対覚えといた方がいい。いいな、絶対やぞ!!!」

 

結果、僕の教えていた化学だけ6割を切っていた。

これに関しては、この子だけでなく、過去に教えていた生徒全員、おれの教えていた科目が一番悪かったので、おれの教え方が悪いと言う事なのだろう。

結果が聞けて満足なので、辞める旨を伝えて、源泉徴収票をお願いした。

今日発行してくれと言ったら、「もっとはよいいやがれ」的なメッセージが帰って来た。かなり後味が悪かった。

  

 

最後に、一番の難敵、セブンのコンビニに行った。

「今後のシフトについて話したいことがあります」と言ったっきり2カ月シフトも連絡も入れなかったら、

「結局辞めるということでいいですか?」

と、こちらが言いにくかったことを代弁してくれたので、

「辞めますが、来月少しだけ入る予定です」

と言うと、グループLINEを退会させられた。

「シフトも満足に入れねぇオメーは用無しなんだよ」と言う事なのだろう。

それで全て丸く収まったと思ったら源泉徴収票が必要と来たのだ。

12月を最後に行っていなかったので、源泉徴収票はもらえてないのである。

ここは完全に開き直って、おれはコンビニに向かった。賞味期限3カ月前の韓国のりを片手に(開封済み)。朝6時30分である。この時間ならオーナーはいない。こっそり源泉徴収票を取っていける(うちのコンビニは、給与明細の置いてある場所が決まっている)。

開店作業中の元メンバーたちが

「えっなにしにきたん?」

の顔をしているのを尻目に、事務所に入った。

 

あれっ?給与明細がない???

 

コレは想定外だ。てっきりあるもんだと思っていた。これはオーナーの策略だ。おれがこういう風にこっそり取ってくるのを想定して隠しているんだ。それで直接おれが狂犬ににらまれたちわわのごとく震えた声で「すいません、どうしても源泉徴収票がほしいのです、いままでシフト全然入らなくてごめんなさい、ゆるしてくださぁ~~い」と言って地べたに這いずり回るのを下水道を見るかのような蔑んだ目で見降ろすのだろう。

これは屈辱、超屈辱、だがこんなこと言っている場合でもない。このときになっておれはすべてを後回しにしてきたおれを恨んだ。おれは家に帰って、意を決してスマホを取り出し、オーナーにこうラインを送った。

 

「おはようございます。お疲れ様です。

差し入れを机の上に置いておきましたので、よかったらみんなでわけて食べて下さい。

あと、給与明細書と源泉徴収書が必要なので、いただきたいです」

 

 

やくざ映画なら

 

「最初からそう正直に言えばよかったんや。な?にいちゃん。メシでも食うか?」

 

なんて、数秒後に殺されることがわかってぷるぷる震えてるスパイヤクザにそう語りかけるところなのだろうが、帰ってきた返信は拍子抜けたものだった。

 

 

「差し入れありがとう!みんなで分けて食べるね!

源泉徴収票と給与明細書はホワイトボードに貼ってあるからまた取りに来てね~!

またいつでも遊びにおいで~」

 

 

誰かに微笑みかけること、

それは愛の表現であり、

その人へのすばらしい

贈り物となるのです。       ――マザー・テレサ

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人の世界は、思ったより優しいものかもしれない。

そう思いました。まる。

源泉徴収票は、明日貰いに行くつもり。