さよなら元町通ただいま大手通
お久しぶりです。およそ3カ月ぶりでしょうか。
なんで今まで書かなかったのかというと、ブログの下書きをWordで書いている(アメブロで直接書くと、もし何らかのミスで全部消えたりして萎えるのを防ぐため)んだけど、実験のレポートもWordで書かないといけないのだ。レポートの現実から逃れるために極力Wordを開かないようにしてたらこんなに間隔があいてしまった。もう実験の授業が終わったから書き始めているというわけである。
とりあえず、下宿はもう引き上げて実家に戻っている。どうやら父親がここ数カ月家賃を払っていなくて、管理会社からお怒りの電話が母親に届いているという情報を事前に聞いていたので、帰る家があるのだろうかと心配していたのだが、なんとか残っていた。
母親が「夫とはここ6年会話をしていません」と答えたところ、ふざけているのかと怒られたらしい。マジなんだけどね。
実家暮らしは金がかからなくていいね。でもいいと思ったのはそれくらいかな。今度出るときは二度と実家に戻ってこなくなる、まぁつまり家がなくなったときだけにすることにした。なにせ引っ越しがめんどくさかったのだ。
手伝ってくれる友達がいたり車の免許を持ってたら少しは楽だったけど、僕はそのどちらも持っていなかったのでとても苦労をしたのだ。
実際のところ、ながふく(仮名)君が手伝いを企画してくれたみたいなのだが、企画した彼が手伝いに来れないとか言い出すので、断ったのだ。ながふく(仮名)くんはよく自分から言い出して自分はやらないのがテンプレである。
身辺整理のために10万で父親に買わせたTV、洗濯機、電子レンジ、机を全部売り払って、本や必要なものはクロネコヤマトの人に全部持って行ってもらった(段ボール12個)。
不必要なものは「地元の掲示板~ジモティ~♪」で欲しい人らに譲ったりしたのだが、どうしても最後に残ってしまったのが冷蔵庫である。
オークションに出して落札されたのだが、ドタキャンされ、ジモティーで出品してもドタキャンされたため、すぐ近くの家電ショップでリサイクルに出すしかなかったのである。
でも手伝ってくれる人がいなかったので、一人で冷蔵庫を4階から1階まで降ろそうとしたのだが、自分が階段の下で冷蔵庫が自分より上というポジションで運ぶしかないので、ミスった場合は僕が潰れてしまうのである。洗濯機を自分一人で1階まで降ろしたヤマトの人は凄すぎる・・・
だれか一人俺の下宿まで召喚するか?父親を呼ぶか?それかそこら辺の歩行者にお金を握らせて手伝ってもらうか?いろいろ考えたが、「あの案」だけはあえて思いつかないようにしていた。
でもどの選択肢も現実的じゃあないことがだんだんわかってくると、とうとう「あの案」を考えないといけないことになった。
2階の美容室のオッサン・・・・
極力引っ越しすることを悟られずにここを出てこうと決めていたのだが(でも洗濯機を運ばせているときにばれていた)、どうしようか、としばらく悩んだのだが、もうほかに手段がなかったので、諦めて2階の店の入り口をノックした。
「おーーーう!!どうしたぁ~~~~んんん!!??」
「あ、このたび引っ越しすることになりまして、、」
そのあとぐじゃぐじゃ数分何の足しにもならない話をして、
(その会話の一部
「君の家、前ぼくが住んでいたんだけどね~~~!!!あっちなんかおかしくなかった??」
「あんまりそういうのは無かったですけどねぇ。夏場と冬場は過ごしにくいのと、ハトがベランダに来ることくらいですかねぇ」
「あっこオバケでぇへんかった???」(オバケのポーズしながら)
それお前が呼び寄せたハトの喘ぎ声やろ
ホォ~~~~ホォ~~~~~ホォ~~~~~~~)
「あの~~、冷蔵庫を下すのを手伝ってほしいんですけど、、」
「あ、いいよ~~~!!!これからお客さん来るから数分後に行くわ~~~!!!」
と、カフェオレをもらって、自分の部屋で待つことに。
カフェオレは念のために洗面台に流した。
数分後、階段を上がる音が聞こえてきたので、外を出ると、一人オッサン手伝ってくださる人を連れてきていた。
なんとか3人で1階まで降ろして、電気店まで運んでいき、ここで運んでくださったお二人にお礼を言って、別れた。もう一回家に戻ってすべての身辺整理を済ませて、改めて2階のオッサンに改めてお礼を言うために店をノックした。
なんだか会話していて分かったのは、このオッサンは自分の学歴にコンプレックスを持っているようである。やたら俺に大学院は京都大学か東京大学にしろと言ってきた。自分は○○大学に行っていて遊びまくっていて後悔をしているなど僕にたくさんの忠告をしていただいた。
そして、握手をして、別れた。ついでに助六弁当をもらった。もちろん捨てた。もう二度と会うことはないだろう。
荷物をベスパに乗せて、隣の駐車場をちらっと見ると、
「エサをあげないでくだい!」
の注意書きがポールに貼ってあった。
僕は、カバンから紙を取り出し、そのポールに貼った。
「エサをあげているのは、向かいのビルの2階の美容室の人です。
だいたいエサをあげている時間は19時から22時の間です。
窓からエサを駐車場に向かって投げています。
警察に相談することを勧めます。」
僕は、1年数カ月暮らしたその場所を後にしたのであった。
めでたしめでたし