シコシコBlog

ぼくのせいちょうきろく

ネコの島に行ってきたときの話

ところで、あなたは「男木島」を知っていますか。

 

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ogijima.info

 

簡単に言うと、ネコがいっぱいいる「猫島」。

猫島は男木島だけじゃなくていろんなところにある。関東だったら宮城県の「田代島」が有名じゃないかな。

猫島はもれなく人口がものすごく少ないので、宿とか商業施設があるのはほとんどない。その数少ない宿泊施設のある猫島として知られているのが男木島である。

 

以前に一回行ってきたのだが、宿が取れずキャンプ場で蚊、バッタ、フナムシと一晩中戦ってただけだったので全然いい思い出が無かった。なのでこの時はきっちり猫と戯れに行く目的で行ってきた。

 

男木島の情報はネットに溢れているが、ネコに会える場所をはっきりと示しているところはとても少ない。いくら猫島といえども、船を下りたらそこら中猫が寝転がっているというわけではない。かといってネコの好みそうな民家の隙間とか言った場所は、勝手に入ると怒られちゃう。

 

そんなことを気にせず思う存分戯れることのできる場所は、以下の場所である。

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①男木漁港豊玉姫神社が確実に見つかる。

男木漁港は近くに民家があるため住民の目がうっとうしいが、いつ行っても確実にいる。豊玉姫神社は遭遇率は男木漁港と比べて低いが、周りに民家はないので出会うことが出来たら思う存分触れ合うことが出来る。

 

俺は前回と同じ男木漁港に行ってきた。

波止場みたいなところで座っていると、一匹現れた。毛の模様から前回来たときもいたネコだと分かった。

野良でまた再会できるってなんか嬉しいよね。おいでおいですると膝の上に乗ってきた。こりゃまたカワイイ。顔を撫でてやろうと覗き込んで俺はギョッとした。

 

目周辺が血の塊みたいなので開いていないのだ。

おいおいマジかよ・・・

せめてまだ固まっていない部分でも取ってあげようとティッシュを取り出すと、周りにいた野良猫が一斉に集まり出した。エサを取り出したと勘違いしてやがるのだ。

 

なんだかムカついて「あっちいけバカヤロウ」と追い払っていると、一人のババアがこっちをガン見している。この島の住人だ。エサを上げていると勘違いしているのだ。オイババア、貴様ネコと判断力変わんねえぞ?

 

「お前も何見てんだよボケ」とは言ってないが、血をふいたティッシュを捨てたかったのでその人にゴミを捨てる場所を聞いた。

 

「ここら辺にゴミ捨てるところないで「無いです」すか」

 

 

ピシャ!!とババアは音を鳴らして戸を閉めた。

 

 

ばっ、ババアァァァァァァァッ!!!

 

 引き戸を蹴飛ばしてババアを引きずり出し気が済むまで踏み蹴りはしてないが、ババアに負けた気がして悔しかった。

 

とりあえず血の目ヤニだけは取ってやると、ソイツは俺のほうにケツを向けてきた。

感謝のしるしかな?とケツを見ると、ウンコしてきたばっかなのか、まっかっかのピカピカのアナルがそこにあった。

 

お、、、、おええええええええええ・・・・・・・・

 

気持ちわるぅ・・・

なんか露骨にエサ求めている感じと、寄ってきたネコのほとんどが健康状態の悪いやつばっかだったので、なんだか白けてしまった。どうやら前回来たときよりも猫に対する熱と言うのが薄まっていたようだ。

 

俺は宿に戻ることにした。

takoyado.jimdo.com

 

ネコがいっぱいいる男木漁港から徒歩1分のところにある。

一泊6500円で、夕食と朝食がついている。結構うまい。風呂も貸してくれるし(アメニティーも全部貸してくれる)洗濯機も貸してくれる。部屋も広いし、これで一泊6500円ならまあ満足かなって感じ。しかしWi-FiがないのでポケットWi-Fiが無いと暇なことこの上なし。

このとき泊まっていたのは6人だったが、俺だけ男だった。なんか恥ずかちい(しかも俺以外みんな仲良くなってた)。

 

朝食を食べてチェックアウトをするとき、宿の女将と少し話をした。

 

 

「学生さんですか?」

 

「そうです」

 

「今回どういった目的で来られたんですか?」

 

「ネコと戯れに来ました。去年来たんですけどネコよりもバッタと戦ってたんで、今度こそネコと遊ぼうと思って来ました」

 

「そうなんですか~。うちに毎年来る男の子がいてね。あなたと同じくらいの年齢の子なんだけど、一回来たら気に入っちゃって『ココに住む!!』って言ってお金貯めてココ、男木島に民宿作る計画建てているんですよ」

 

「持ちますかね。ネコも年々減っていって観光客も減っているんじゃないですか?」

 

「だから辞めといた方がいいよって言ったんですけど、ココにはハマってしまう魅力と言うのがあるんでしょうね」

 

 

来年も来ます、と言って俺はその民宿を出た。たぶんもう行くことはないだろう。

 

男木島を散策していると、漁港に面しているところに住居があったが、今まで見たことがなかった離島での生活を目にした。

 

家というより小屋みたいなものすごい汚くて狭くてボロいところで4人で過ごしてる一家、外から丸見えの生活感まる出しの部屋、漁港で遊んで夕方になれば家に戻っていく「THE・離島」のガキの生活。

なんでこの人たちは離島で暮らすんだろう、と不思議だった。なんかの拍子に取り残された人たちなのかな、とも思った。

ひょっとして携帯すら持ってないんじゃないかと思うくらい、ここだけ20年前かと思うくらい時間が遅れていた。

こういうところに惹かれる人もいるっていうもんだから不思議だ。

 

フェリー乗り場にいって船を待つ間に散策した。

こんなもんを見つけた。

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 T(Trap)N(Neuter)R(Return)

要するに

「ネコをとっ捕まえてキンタマ抜き取って逃がします。それで一代限りの命をみんなで見守り、道徳的に野良猫を根絶やしにしましょう」

と言っているのだ。

 

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去勢手術の様子。なんかオモロイ

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完全に一致

俺はどうもこのTNRという考え方には納得がいかない。

 

確かに「去勢しなかったらネコは馬鹿みたいに増えていくから不幸な命が増えることになる」、という言い分もわかる。

 

でもそれは一種アナーキーな状態になりかねないとき(例えばある地域で猫が馬鹿みたいに増えて困っているから何か一時的にでもいいから対応しなきゃいけないとかキチガイが放置して増やしすぎてヤバいみたいな状況)に一つの対策として使う場合ならまあまだいいか、ってなるだけだ。

 

人と人との間のトラブルを解決するためのTNRは意味が分からない。ノラ猫にエサやっているヤツがいて、

「野良猫が俺の庭で糞をして困る」

「車を傷つけられた」

「庭の物食われた」

なんていう実害被っているのに、そのトラブルの解決方法としてネコの去勢して

地域猫としてみんなで飼いましょう」

なんてキチガイの沙汰にしか思えない。

そのうえこの行為を「人道的行為」なんて言い出すんだからキチガイもほどほどにしておけよっていう話で。

繁殖って生き物である証だよ?それをする道具を勝手に抜き取っておいて何が人道的な訳?

なんかへんな奴に捕まえられてセックスできない体にされたら俺発狂するよ?まだ童貞だけど。

 

まあでも俺は行動そのものを否定する気は全くないからそっちで勝手にやってくれと思う。

それをさも「人道的な行為ですよ~」とか吹き込んで俺らにも押し付けるのだけは勘弁してくれ。TNRを勝手に似非スタンダード化するな。

 

あとそもそもだ。猫で一番かわいいところってなんだ?

 

 

 

 

キンタマだよ!!!!!

 

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ああ・・・カワイイ・・・

ネコのキンタマはこの世の神様がおつくりになられたものの中で最高傑作と言ってもいいものである。

こんなに素晴らしいものはこの世に一つとて存在しない。

あなたは一度でも触ったことはあるか?

もう、最高。ほんのり柔らかくて、ちっちゃくて、毛玉でモコモコしていて・・・。

ああ、触りたい。

実は男木島に一回目に行ってきたのは下宿先の近くにいたネコがいなくなってキンタマ触ることが出来なくなったので、わざわざキンタマを触りに行ったのだ。

猫カフェとかじゃなくて猫島にしたのは、猫カフェキンタマ触ってたら通報されそうな気がして。あ、俺のキンタマじゃないよ。ネコのキンタマだよ。そりゃ自分のキンタマ触ってたらどこだろうが通報される。

んで来てみるとほとんどのネコが去勢されててキンタマなかったというね。ふざけんなよって話ですよ。

でも子猫がいて思う存分キンタマ触ってやりましたよ。大きさは少し物足りなかったが満足はした。

 

 

 

ここまでにしておこう。

 

ところで、ただでさえ寂れているこの男木島が、その名を馳せた大きな要因であるネコを減らしにかかってどうするつもりなのだろうか。

もっと何かうまいこと出来なかったのだろうか。

 

まあ、俺には関係のないことだ。

 

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 近い将来、ネコがとても少なくなるだろうこの猫島「男木島」に一度行ってみてはいかが?

もうすぐ春でとてもいい時期ですよ。